そもそも、篠笛とは何なのでしょうか?
実は、楽器としての規格や決まりは、篠笛には存在しないのです。
篠笛を敢えて説明するとしたら、女竹で作られた横笛で、龍笛でも能管で高麗笛でもないもの、とでも言いましょうか・・・。
六本調子だとか三本調子だとか、442hzがどうのとか、いや437hzがどうのとか、とにかく色々おっしゃる人もおりますが、それは皆、極最近言われ始めたことで、捉えどころの無いこの楽器を、どうにか理解できるように後付けした説明に過ぎないように思います。
まあそれは、先人達が楽器として体系化し、普及させようと努力した結果ですから、ありがたいとも言えることではあります。
ということで、薫風でもその慣習に倣って、ご注文を受けております。
知識のある方は、何の何本調子で、とご注文頂ければ良いですし、全く判らないとおっしゃる方は、どんな曲を吹きたい・・・から気軽にご相談下さいませ。
取り扱い製品について
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篠笛工房なので、篠笛を作って売っているわけですが・・・
調子について
現在の篠笛の音の高低の目安になるのが、何本調子という呼び方です。
一本調子から十四本調子まであることになっていますが、それはあくまでも目安です。
零本調子とか、マイナス一本調子とか、そんな笛も無いことはありません。
まあでも、慣例ですので、薫風でもこの表現で笛の大きさを決めています。
笛の大きさと言いました。
つまり、この数字によって笛の長さが決まって来ます。
上記の中では、一本調子が一番大きく(長く)十四本調子が一番小さい(短い)ことになります。
調子(数字)が大きくなるに従って、音程が半音ずつ高くなって行きます。
カラオケのキーコントロールのようなものだと思って下さい。
但し、ご注意頂きたいことがあります。
一本調子から三本調子までくらいの笛は、長く、指孔の間隔も広くなるため、初めての方には、まず吹きこなすことが出来ません。
息もそれなりに必要です。
また、長いということは、材料となる女竹も節と節の間が凄く長くなければなりません。
このような竹は、非常に希少ですので、その分価格も高くなります。
一本調子が作れる竹は、300本に1本あればラッキーなくらい希少です。
工房にも、そう何本もストックがありません。
ということで、初心者の方は、八本、七本、六本調子辺りから始めるのが宜しいかと思います。
一本調子から十四本調子まであることになっていますが、それはあくまでも目安です。
零本調子とか、マイナス一本調子とか、そんな笛も無いことはありません。
まあでも、慣例ですので、薫風でもこの表現で笛の大きさを決めています。
笛の大きさと言いました。
つまり、この数字によって笛の長さが決まって来ます。
上記の中では、一本調子が一番大きく(長く)十四本調子が一番小さい(短い)ことになります。
調子(数字)が大きくなるに従って、音程が半音ずつ高くなって行きます。
カラオケのキーコントロールのようなものだと思って下さい。
但し、ご注意頂きたいことがあります。
一本調子から三本調子までくらいの笛は、長く、指孔の間隔も広くなるため、初めての方には、まず吹きこなすことが出来ません。
息もそれなりに必要です。
また、長いということは、材料となる女竹も節と節の間が凄く長くなければなりません。
このような竹は、非常に希少ですので、その分価格も高くなります。
一本調子が作れる竹は、300本に1本あればラッキーなくらい希少です。
工房にも、そう何本もストックがありません。
ということで、初心者の方は、八本、七本、六本調子辺りから始めるのが宜しいかと思います。
塗りについて
「篠笛はやっぱり漆塗りじゃなけりゃ本物じゃねぇ。」
なんてことおっしゃる方がいらっしゃいますが、残念ながら薫風では漆塗りの笛は作っておりません。
何故でしょうか?
それは、ある一部の方々にとって、漆は毒劇物になり得るからです。
以前、小学生の女の子に漆塗りの笛をあげたことがありました。
女の子は、喜んでこの笛を吹いたのですが、翌朝のこと、女の子の唇と指は真っ赤に腫れ上がってしまいました。
お母さまの慌てようは、とても心中穏やかに見て居られるものではありませんでした。
その笛は、塗ってから数年が経過したものでしたが、それでもそのようなことは起こるのです。
食物アレルギーなどに悩まされる方が増えた昨今、このようなアレルギー反応は、仕方ないでは済まされないとても恐ろしいものです。
というこで、薫風では本漆は封印中です。
基本的には、アレルギー反応が起こり難い、南洋性漆を主成分とした人造漆を用いて塗らせて頂いています。
なんてことおっしゃる方がいらっしゃいますが、残念ながら薫風では漆塗りの笛は作っておりません。
何故でしょうか?
それは、ある一部の方々にとって、漆は毒劇物になり得るからです。
以前、小学生の女の子に漆塗りの笛をあげたことがありました。
女の子は、喜んでこの笛を吹いたのですが、翌朝のこと、女の子の唇と指は真っ赤に腫れ上がってしまいました。
お母さまの慌てようは、とても心中穏やかに見て居られるものではありませんでした。
その笛は、塗ってから数年が経過したものでしたが、それでもそのようなことは起こるのです。
食物アレルギーなどに悩まされる方が増えた昨今、このようなアレルギー反応は、仕方ないでは済まされないとても恐ろしいものです。
というこで、薫風では本漆は封印中です。
基本的には、アレルギー反応が起こり難い、南洋性漆を主成分とした人造漆を用いて塗らせて頂いています。
邦楽調(唄もの)
最も売れ筋の篠笛です。
指孔の間隔が均等に近く、孔の大きさを変えることで音階を作っています。
メリ・カリの調整で、西洋十二律の楽曲も、比較的違和感無く吹くことができます。
薫風では、昨今の演奏者の要望に合わせ、日本十二律からやや西洋十二律に寄った調律をスタンダードにしています。
古典調
地域の祭りなどで使用されることの多い平均律の篠笛です。
指孔の間隔が均等で、ほぼ同じ大きさになっています。
標準は江戸囃子で用いられる「獅子田」と同等の調律になりますが、土地ごとに微妙な違いがあるため、地域の祭りなどで使用する笛の場合は、動画などで実際に吹かれている音を頂ければ、それに合わせて調律致します。
お囃子で用いる笛で、先代朗童の律がスタンダードの場合は、その旨お知らせ下さい。
指孔の間隔が均等で、ほぼ同じ大きさになっています。
標準は江戸囃子で用いられる「獅子田」と同等の調律になりますが、土地ごとに微妙な違いがあるため、地域の祭りなどで使用する笛の場合は、動画などで実際に吹かれている音を頂ければ、それに合わせて調律致します。
お囃子で用いる笛で、先代朗童の律がスタンダードの場合は、その旨お知らせ下さい。
獅子田と朗童律では、笛の本数の標記が一つずれています。
洋楽調(ドレミ調)
西洋楽器と合わせて演奏する場合に用いますが、指孔の間隔が不均等となり、慣れないうちは吹き辛いと思います。
薫風では、このタイプの笛はあまりお勧めしていません。
きっちりドレミに調律された笛でなければ演奏したくないと思われる方は、篠笛ではなくフルートの方が向いているような気がします。
薫風の邦楽調は、少しだけ西洋十二律に振っていますので、それでは満足出来ないという場合にのみお求め下さい。
笛の仕様① 素竹管
最もシンプルな篠笛です。
何の装飾もありませんが、引っ掛かりが無いため、携帯し易く、お祭りなどで帯や背中に刺して歩いたり、ザックの横に刺して山に持って行ったり、そんな使い方が出来ます。
竹本来の音が楽しめるからと、玄人受けも良かったりします。
管内を塗ったものと、全く塗りの入っていない純粋な素竹管とが選べます。
価格も安くなります。
笛の仕様② 天地巻き管
管の頭(管頭)と管の先端(管尻)を藤で巻いた篠笛です。
藤は割れ防止のために巻かれるという認識の方が多いですが、天地巻き程度の巻きでは、ただの気休めです。
これは、装飾の一種だとお考え下さい。
まあ、こうして巻かれていると、何だか高そうな笛に見えるじゃあありませんか。
それもあってか、このタイプの笛をお求めになる方が一番多いので、製造本数も一番多かったりします。
藤をそのまま巻いた直巻きと、藤の太さ分彫り込んで段差を無くした彫り込み藤巻きの2種類があります。
手間がかかる分だけ、彫り込みの方が価格が高くなります。
勿論、いずれも素竹管より高価です。
笛の仕様③ 総巻き
笛の指孔の間、指孔と唄口の間全てに藤を巻いた笛です。
さすがにこうなると、笛の割れを抑える効果も期待できます。
見た目も派手でかっこいいと思いますが、手間と藤を惜しみなく使いますので、当然高価です。
また、音が固くなるからと敬遠する方もいらっしゃいます。
笛の音は、聴衆にとっては素竹管も総巻き管も変わりがありませんが、骨伝導で直接音が振動として伝わる演奏者には、巻くことで振動が抑えられた笛と、そうでない笛は、その違いが良く判ります。
それを差し引いても、人を引き付ける魅力が総巻き管にはあるように思います。
こちらも、直巻きと彫り込みの2種類があります。
お好みでお選び下さい。
笛の仕様④ 立ち枯れ・枯れ竹管
普通の笛師さんは絶対笛にしません。
手で曲げると簡単に割れてしまいますし、スカスカ、グズグズになってしまったものはほぼスポンジ状態です。
それを、真空樹脂含浸法で笛にしたものが、これら立ち枯れ・枯れ竹管です。
驚くべきことに、これらの素材に樹脂を含浸・硬化させた笛は、ずっしりと重く、非常に硬くなります。
通常の竹で作製した笛よりも、明らかに丈夫になるのです。
演奏者が感じる音も、通常の竹の管に勝るとも劣らないと思います。
また、枯れの進行具合によって生まれる唯一無二の風合いも非常に魅力的だと思います。
人と同じ笛では満足しない、そんな篤志家好みの篠笛です。
これも、素竹管から、天地巻き、総巻き、彫り込みの有り無しを選んで頂けます。
笛の仕様⑤ 文字入れ管
写真は般若心経を彫り込んだ邦楽調の三本調子、六本調子管です。
このような形で、笛にお好きな文言をお入れ致します。
ご自身の名前や、銘は勿論、お好きな詩の一説などを入れてみては如何でしょう?
文字だけではなく、単色のイラストなども入れることが出来ます。
価格は、彫り込み天地巻き管と同じです。
どうぞお気軽にリクエストしてみて下さい。
篠笛修理
冬の季節、ある日お気入りの篠笛を吹こうと袋から出してみたら割れていた。
篠笛を持って車を降りる時、うっかりドアに挟んでしまって・・・。
修理した笛には、独特の風格が生まれます。
篠笛を持って車を降りる時、うっかりドアに挟んでしまって・・・。
そんな経験がある方は多いと思います。
薫風では、このような篠笛の修理も承っております。
過去には、走っている車から落としてしまい、後続車に踏まれて箒のようになってしまった笛も修理させて頂きました。
他の笛師さんが作製した笛でも、喜んで修理させて頂きます。
諦める前に、是非ご相談下さい。
薫風では、このような篠笛の修理も承っております。
過去には、走っている車から落としてしまい、後続車に踏まれて箒のようになってしまった笛も修理させて頂きました。
他の笛師さんが作製した笛でも、喜んで修理させて頂きます。
諦める前に、是非ご相談下さい。
笛袋の販売
薫風では、篠笛を入れる袋やバッグも製作販売しています。
笛袋は、帯生地を外に、正絹や羽二重を中に縫い込んだ袷の高級笛袋です。
硬い帯生地は、袋にするのがとても大変ですが、妻が頑張ってくれています。
色や太さのお好みもどうぞご相談下さい。
薫風オリジナル笹止め付きです。
笛バッグは、8管入りから作製しております。
ワンショルダー肩掛けが標準ですが、本数、長さの変更、背負い方の変更などのカスタマイズも可能です。
防水生地で、汚れたら水拭きが可能です。
こちらは8,000円~1カスタマイズ1,000円でお受けしております。
薫風オリジナルグッズ
薫風オリジナルグッズを作ったりしています。
このTシャツもその一つ。
主催している篠笛教室のライブで、揃いのユニフォームとして着て頂いています。
残り僅かですが、ご希望の方には3,500円でお譲りしています。
踊り面の製作販売
おどけた滑稽なものから天狐・鬼面・天狗面まで、長時間の装着でも苦にならない軽量な総桐製のお面です。
デザインを頂ければ、それに合わせて彫ることも可能です。
予算をご相談下さい。